お互いを尊重し、理解しようとすることが肝
人々が持つ頭脳の優秀さを活かし、インドでは以前からITやパソコン関連産業や人材育成が盛んに行われてきました。最近では彼等がオフショア開発のエンジニアとして日本企業のプロジェクトに参加し、その結果仕事だけでなくプライベートでも交流を持つ機会が多くなってきているのは確かです。 根本的に日本と文化や習慣が異なる面が非常に多い彼等と円滑にコミュニケーションを取り、トラブル無くプロジェクトを進めていくには、やはりお互いの尊重と理解しやすい丁寧な情報交換が必要となって来るでしょう。インド人が持つ気風としては真面目で頭の回転も速く、それゆえ複雑なIT技術への対応能力に優れているということが言えます。加えて諸外国との交流も盛んで英語が堪能な人も多く、日本語よりもむしろ英語でコミュニケーションを取った方が的確にこちらのリクエストや感情を伝えやすいケースもあります。当然、プロジェクトに関する企画書や指示書も英文で明記した方が理解が早く、ミス無く仕事を完遂してくれる可能性が高くなるでしょう。 前述の様に派遣されたインド人エンジニアとデスクを並べて仕事をすれば、その習慣の違いに戸惑う面もあるとは思いますが、立場の尊重を重視するならある程度は許容するという心の持ち方も大切です。いずれにせよ、欧米相手と比較すれば日本企業を相手としたオフショア開発は近年になってようやく盛んになってきたところなため、円滑な仕事の進め方について手探りの段階であると言えます。逆に改善点をより多く見つけ出せる訳で、それらの改善によっては発展の伸びしろはまだまだある筈なのです。