インド人エンジニアの姿を見よ

日本のIT業界に影響を与えるインド人エンジニアについての談話

インド人エンジニアゆえの事情

 インドでは学校で2桁の掛け算まで暗記するなど、理数系教育に力を入れていて、情報技術分野では目覚ましい発展を遂げています。インドでは、法的には撤廃されたものの依然としてカースト制度の名残はあり、自由に職に就くことができない場合もあります。 しかし、エンジニアなどIT系の職業は、カーストが存在した時期には無い新しい職業のため、カーストに関わらず就くことができる職業として注目がされています。数学の能力に恵まれたインド人にとっては、生まれたカーストから脱出し活躍する手段として人気が高いのです。インド国内だけでなくシリコンバレーなど世界各地に飛び出し活躍しています。日本にとってもインドの存在は無視できなくなっており、人材不足で悩まされている日本の企業にとっては、人口の多いインド人エンジニアは重要な存在です。 来日し、日本で働いているエンジニアも増えていますが、苦労することも多いようです。原因の一つは話す言語にあります。主に英語でコミュニケーションすることになりますが、インド英語には独特のなまりがあり、アメリカ英語に慣れている日本人にとっては聞き取りづらいこともあるのです。逆に、日本人の英語もr、lなどの発音において聞き取りづらいところがあり、打ち解けられず、内にこもってしまうこともあるようです。食事について苦労することも多く、牛肉は食べない人がほとんどで、ベジタリアンも多く、魚はダメか、卵はダメか、線引きも個人によって大きく違います。インド人コミュニティや食材店がある地域なら、食事に心配することも少ないでしょうが、まだまだ日本で働くことは苦労が多そうです。